お墓の購入費用はどのくらいかかるの?
信頼できる業者ってどう選べばいいのかしら?
このような疑問を抱えている方は少なくありません。
お墓購入は人生の中でも大きな決断の1つで、細かい点まで確認したい、疑問を残したくないという気持ちはよく分かります。
まず、あなたにお伝えしておきたいのは「お墓を建ててはいけない年」はありません。
お墓選びで失敗しないためには、注意点を理解して信頼できる業者を選びましょう。
そこで本記事では、お墓購入における3つの注意点と業者選びのポイントを詳しく解説します。
- お墓購入費用の基礎知識
- お墓購入時の注意点
- 信頼できる業者の選び方
この記事を読めば、お墓購入に関する不安や疑問が解消され、自信を持ってお墓を選べるでしょう。
これからお墓購入を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
お墓購入は3つに分けて考えると失敗しにくい
お墓購入時の決断は、大きく3つのポイントに分類できます。個別に検討することで、失敗のリスクを減らせます。
1つ目は、お墓の形式です。
墓石、樹木葬、散骨、納骨堂など、各形式には独自の特徴があり、注意点も異なります。たとえば、墓石と樹木葬では、維持管理の方法や費用が全く違います。
2つ目は、お墓を建てる場所です。
霊園、お寺、地域など、立地によって雰囲気や利便性が変わります。特に立地に関してですが、盛り土をしている、軟弱地盤なども注意したいところです。
さらに、選んだ場所によって、業者の選択肢が制限される可能性もあります。
3つ目は、お墓を建てる業者の選定です。
霊園によっては指定業者しか利用できないケースもあり、自由に石材店が選べない地域もあります。
これからお墓購入を考えている方は、上記の3つを順番に検討するのが失敗しないお墓選びのためにおすすめです。
地震が多い日本では、海や川が近くにあることも考慮するのが望ましいかと思います。元々が砂地などは要注意です。
お墓購入に関する3つの基礎知識
お墓購入に関する基礎知識は、以下の3つです。
- 墓地代は非課税でも墓石や工事費は課税される
- 生前にお墓を建てておくと相続税がかからない
- 費用相場は購入するお墓の形式によって大きく異なる
順番に解説していきます。
墓地代は非課税でも墓石や工事費は課税される
お墓購入の際、墓地代、つまり永代使用料は非課税ですが、墓石代や工事費には消費税がかかります。
課税非課税の違いを理解しておくと「思ったよりも出費がかさんでしまった」といった失敗を防げるでしょう。
たとえば、100万円の墓地代と50万円の墓石代を検討している場合、墓石代には10%の消費税が上乗せされます。つまり、実際の支払額は155万円です。
そのため、将来の増税を見据えた計画も、お墓購入の重要な注意点のひとつです。
生前にお墓を建てておくと相続税がかからない
お墓は祭祀財産として扱われるため、原則として相続税の課税対象外です。つまり、生前にお墓を購入しておくことで、相続税対策になります。
ただし、高額すぎるお墓は祭祀財産と認められず、相続税の課税対象となります。そのため、お墓の価格は慎重に見ておかなくてはなりません。
また、お墓購入におけるローンの残債も、相続税の債務控除の対象外となります。
相続税対策としてお墓を購入する場合は、可能な限り現金一括での購入を検討しましょう。
費用相場は購入するお墓の形式によって大きく異なる
お墓購入を検討する際、費用相場は1つの判断材料です。しかし、お墓の形式によって費用も大きく異なります。
ここでは、4つの主要なお墓の形式別に費用相場をまとめました。
お墓の形式 | 費用相場 |
---|---|
お墓の建て替え ※墓石の撤去とお布施を含む | 約200万円 |
樹木葬 | 5〜100万円 |
散骨 | 2〜50万円 |
納骨堂 | 20〜200万円 |
ただし、地域や業者によって実際の費用は変動するため、複数の業者に見積もりを依頼するなど、慎重に検討してください。
お墓の形式を決める際の注意点4選
お墓の形式を決める際には、以下の4つの注意点があります。
- 墓石の場合は必ず石材店を2社以上比較する
- 自分だけの判断ではなく家族と相談する
- 費用を重視してお墓を選ぶと後悔する可能性がある
- お墓が建つまでにかかるトータル費用を把握する
順番に解説していきます。
墓石の場合は必ず石材店を2社以上比較する
墓石購入の際、施工不良やぼったくりなどのリスクを避けるため、必ず2社以上の石材店を比較検討しましょう。
よくある失敗例は以下の4つです。
- 見積もりの内訳が不明確で、追加料金を請求された
- 石材の品質が説明と異なっていた
- 施工後、墓石のゆがみや傾きが発生した
- アフターサービスが不十分だった
失敗を避けるためには、複数の石材店から見積もりを取り、施工実績や保証内容を詳細に比較してください。また、口コミや評判も参考にしましょう。
信頼できる石材店は、見積もりの内訳を明確に説明し、施工後のアフターケアについても具体的な提案をしてくれるはずです。
自分だけの判断ではなく家族と相談する
お墓の選択は、個人の判断だけでなく、家族全体で慎重に検討すべき問題です。特に、費用負担と各家族成員のお墓に対する考え方の違いは、重要な論点となります。
費用負担については、一般的に祭祀承継者(多くの場合、長男)が中心となりますが、兄弟姉妹で分担するケースも増えています。
しかし、各人の経済状況や価値観によって、適切な分担方法は異なるのも事実です。
さらに、お墓に対する捉え方も家族によって様々です。よくあるケースは以下の3つです。
- 伝統的な墓石を重視している
- 環境に配慮した樹木葬を希望された
- 管理の手間が少ない納骨堂を選びたい
将来的な管理や継承の問題も含めて、全員が納得できる選択をしておくと、後々のトラブルを防げます。
費用を重視してお墓を選ぶと後悔する可能性がある
お墓の選択において、費用は重要な要素ですが、それだけを重視すると後悔するかもしれません。
たとえば、供養方法は複数ありますが、どの方法を選択してもデメリットはあります。
手元供養の場合、お骨にカビが生えるなどで、定期的なお手入れが必要です。また、散骨は数万円から実施できる比較的安価な選択肢ですが、一度散骨したお骨は二度と元に戻せません。
「今は散骨でも良い」と考えても、後から「やっぱりお墓にすればよかった」と気持ちが変わるケースもあります。このような後悔を避けるためには、費用だけでなく、長期的な視点で検討しましょう。
可能であれば、生前に家族でお墓の形式について十分に話し合い、全員が納得した上で決定することをおすすめします。
お墓が建つまでにかかるトータル費用を把握する
どのような形式のお墓を購入するにしても、トータルコストを計算してから契約するようにしましょう。
たとえば墓石の購入の場合、以下のような費用項目を考慮する必要があります。
※墓石購入費用は2024年お墓の実態調査を参照
項目 | 費用相場 |
---|---|
永代使用料 | 30万円〜100万円 |
墓地管理費 | 5000円〜15,000円/年間 |
墓石購入費用 | およそ100万円 ※墓石、彫刻、設置費用含む |
地域や墓地の種類、石材の品質などによって各費用は変動します。
たとえば、都市部の人気霊園では永代使用料が高額になり、高品質な石材を使用すれば墓石費用も上昇します。
大切なのは、費用を個別に見るのではなく、トータルで見極めることです。初期費用だけでなく、長期的な管理費も含めて計算することで、より現実的な予算計画を立てられます。
また、支払い方法についても検討が必要です。一括払いが難しい場合は、分割払いやローンの利用も選択肢となりますが、その場合は金利も含めた総支払額を確認しましょう。
お墓を立てる場所に関する2つのポイント
お墓を立てる場所選びには、以下の2つのポイントがあります。
- 信頼できる管理者・管理会社が運営している施設を選ぶ
- 基本的に交通のアクセスが良い場所にする
このポイントを詳しく見ていきましょう。
信頼できる管理者・管理会社が運営している施設を選ぶ
お墓を立てる場所を選ぶ際、管理者や管理会社の信頼性を判断します。不適切な管理は様々な問題を引き起こす可能性があるからです。
たとえば、墓石の場合、地震対策が不十分だと倒壊のリスクが高まります。実際に、東日本大震災では多くの墓石が倒れ、被害が発生しました
※樹木葬では、手入れしないと雑草が生い茂り、納骨堂においても建物の改修が行われず老朽化します。
事前に問題を避けるためには、管理者や管理会社の実績や評判の調査が大切です。
また、定期的な点検や災害対策、長期的な維持管理計画などについて、具体的な説明を必ず聞いておきましょう。
信頼できる管理体制があれば、お墓購入後の安心感も高まります。
基本的に交通のアクセスが良い場所にする
車でしかアクセスできない山間部の墓地を選んだ場合、高齢になって運転が困難になると、墓参が難しくなります。
また、遠方に住む家族にとっては、墓参の負担が大きくなり、お墓の管理が疎かになるかもしれません。
一方、駅やバス停から徒歩圏内の墓地であれば、高齢になっても、また遠方から訪れる家族にとっても、墓参がしやすいです。
さらに、周辺に飲食店や休憩所があれば、墓参りの際の利便性も高いでしょう。
ただし、アクセスの良さと静寂さは両立は難しいです。騒音や人通りが気になる方は、アクセスと静寂さのバランスを考慮しましょう。
先祖代々の霊園を利用するならネット墓も検討しよう
お墓購入の際、故人のゆかりの地に建てたいと考える方も多いでしょう。
しかし、現在の住まいから遠距離にある場合、頻繁な墓参が難しくなります。そこで注目したいのが、「ネット墓」という新しい供養の形です。
たとえば、故人の好きだった場所に実際のお墓を建てつつ、インターネット上にも仮想的なお墓を作成する方法があります。
ネット墓では、いつでもどこからでも故人との思い出を振り返ることができ、遠方にいる家族も気軽に供養できます。
お墓購入の注意点として、現実的な理由だけでなく、故人の意向や家族の意思を尊重することが重要です。
ネット墓を併用すれば、理想と現実のバランスを取って健やかに暮らせるかもれませんね。
信頼できる業者の特徴3つ
お墓購入の際、以下の3つの特徴を持つ業者は、特に信頼性が高いといえるでしょう。
- 見積もりや契約書の内容が明瞭でわかりやすい
- 購入者が最適な選択をするためのアドバイスをくれる
- 施工後のアフターフォローの実績が豊富
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
見積もりや契約書の内容が明瞭でわかりやすい
見積もりの内訳が詳細に記載されており、各項目の費用が明確に示されているかどうかを確認しましょう。
また、追加料金の可能性がある項目については、その条件や金額も明記されているべきです。
契約書においては、キャンセル料に関する記載に注目してください。
信頼できる業者は、キャンセル料が無料である旨を明記していることが多いです。顧客の立場に立った誠実な対応の表れといえるでしょう。
さらに、契約内容に不明点がある場合、丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
質問に対して曖昧な回答や回避的な態度を取る業者は避けるべきです。お墓購入の注意点を細かく確認したい方にとって、明瞭な契約内容は安心感につながります。
購入者が最適な選択をするためのアドバイスをくれる
信頼できる業者は、単に商品を売ろうとするのではなく、購入者の状況を理解し、最適な選択をサポートしてくれる傾向にあります。
たとえば、石材店の場合、お墓を建てたいという希望に対して、費用や跡継ぎの問題など、様々な観点からアドバイスを提供します。
購入者やその家族にとって納得できる方法を見つけることが、もっとも重要だからです。
信頼できる業者は、親身になって話を聞き、購入者の背景や希望を深く理解しようとします。
そして、ヒアリングした情報をもとに、客観的で有益なアドバイスを提供します。時には、お墓以外の供養方法を提案するケースもあるかもしれません。
業者からのアドバイスを通じて、自分では気づかなかった観点からも検討できるため、結果的に満足できるお墓が選べるでしょう。
施工後のアフターフォローの実績が豊富
お墓の購入は一度きりの取引ではなく、長期的な信頼関係を築く必要があります。そのため、施工後のサポート体制は重要です。
信頼できる業者は、単に売るだけでなく、施工後も継続的なサポートを提供します。
たとえば、定期的な点検や清掃、補修などのサービスを無料または低価格で提供します。アフターサービスの内容と費用については、契約前に必ず確認しましょう。
具体的には、以下のような点が挙げられます。
- 無料のメンテナンス期間はどのくらいか
- メンテナンスが有料の場合、どの程度の費用がかかるか
- どのような種類のメンテナンスが含まれているか
- 緊急時の対応はどうなっているか
アフターフォローが充実している業者は、お墓を購入する際の、大きな安心材料となるでしょう。
まとめ
今回は、お墓購入における基礎知識や注意点、信頼できる業者の選び方などについてお伝えしました。お墓購入の基礎知識は主に以下の3つです。
- 墓地代は非課税でも墓石や工事費は課税される
- 生前にお墓を建てておくと相続税がかからない
- 費用相場は購入するお墓の形式によって大きく異なる
基礎知識を理解したうえで、最適な選択をしましょう。
また、お墓購入時の注意点は以下のとおりです。
- 墓石の場合は必ず石材店を2社以上比較する
- 自分だけの判断ではなく家族と相談する
- 費用を重視してお墓を選ぶと後悔する可能性がある
- お墓が建つまでにかかるトータル費用を把握する
注意点や費用相場を個人で判断し、決めていくのは難しい場合もあります。
まずは、専門家に相談をして、どのようがお墓があなたにとってふさわしいのかを決めることから始めてみてください。
山崎石材工業では、無料にてお墓のことをご相談いただけます。もし、お墓に関するお悩みがあればお気軽にご相談ください。