越前石笏谷(しゃくだにいし)
Posted: 2014.08.30
北海道の浜益村という日本海側の小さな漁村。
そこのお寺に昔からある薄緑色をした石材が古くから積まれてました。
お寺の先代のご住職が大切にしておりました。
祖父も、その石材でいくつかの仏像を彫っていて、濡らすと青くなります。
今も、当店に展示しております。
当社では、越前石と言ってましたが、インターネットで調べると
1,500年の歴史のある越前石笏谷石という石でした。
北前船で江戸時代にずいぶん北海道に亘ってきているようですね。
まだ、札幌軟石を使用する以前に北海道で活躍していたんですね。
この水子地蔵さんは、山崎石材3代目鶴吉が彫刻した地蔵ですが、
海風により、石がすっかり風化してしまい近々御影石の水子地蔵(長岡凞山氏作)に
取り換える予定です。少し残念ですが、長岡さんの仏像も良いので、仕方ないところです。
札幌軟石といい、この越前石笏谷石といい、風化が御影石と比べ早いという
ことで、見過ごすと存在が消えゆく石です。
しかし、その薄青い特徴の石は、だまって北海道の歴史を物語っております。
お寺に積んである石、なんとか有効活用をしたいと思ってます。
ご興味のある方は、お知恵を拝借したいです。
よろしくお願いします。